<27日 開講式・オリエンテーション> 開講式では,校長先生からこの研修で学んでほしいことについてお話がありました。「現在,様々な情報機器が飛躍的に進歩していく中で,一人一人が情報と正しく向き合い,情報を活用する力を身に付けてほしい。また,積極的に多くの人々とコミュニケーションをとり,合意形成を図り多くの人々のためになる「より良い手立て」を作り出すことが求められている。クラスはこうした「協働」を学ぶ大事な単位である。この研修を活かしてこれらを学んでほしい。」とお話がありました。
オリエンテーションでは,学科主任から情報理数科の特色や行事の説明や,囲碁のAIと名人の勝負を例にとり,これからの情報の進歩についてのお話や,自らの大学での体験談をもとに集団の絆のお話があり,この1泊2日という短い期間で経験してほしいといったお話がありました。
<27日 グループ・ワーク コミュニケーション・ワークショップ>
グループ・ワークでは5人の班に5種類の言葉や動作が書かれた紙が配られ,それらについて「言われたら嫌な順位」「許せない境界線」を各自で考えてから班の中で紹介し合いました。これによって互いの価値観の違いを知るという課題を行いました。このグループ・ワークで同じ言葉でも人によって受け取り方が違うため,発言や行動は良く考えてから行うことの大切さを学びました。
次に,コミュニケーション・ワークショップでは,1つの目標に向かいクラス全員で試行錯誤する課題でした。そこで一人一人がバラバラに発言するのではなく,きちんと相手に分かるように具体的な伝える方法と,他者の話をきちんと聞く姿勢を身に付け,共通の目標を持って仲間と協力し合うことの大切さを学びました。
2日目の研修Ⅰは,班対抗での「ペーパータワー作成」と「マシュマロチャレンジ」でした。ともに与えられた材料だけで,崩れずにどれだけ高さを出すことができるか,という課題でした。与えられた時間の中,自分の考えを互いに伝え,想像を実現できるように協力しあって試行錯誤していました。想像したものを伝え現実化することがいかに難しいか,また,伝えあうことの大切さを具体的に学ぶことができました。
課題発表では,今回の宿泊研修のまとめをグループで話し合いクラス全体に向けて発表しました。自分たちがこの宿泊研修をとおして学んだことを班でまとめました。今回の宿泊研修はひとつひとつの研修に対してすべて班のメンバーを変えて,毎回違う人と課題に取り組みました。これから卒業までクラスのメンバーが変わらない情報理数科にとって,この宿泊研修は3年間をともに過ごすための貴重な絆をつくる時間となりました。