
進路指導ゼミ第5回(ベネッセによる特別講座)
~志望校について考える~
情報理数科では二年生の冬頃から三年生の夏にかけて,進路指導ゼミを実施しています。この期間に約10回ほど,1班約4人ほどの少人数で班担当の先生とミーティングを行い,進路について考えていきます。今回はベネッセより講師の先生をお招きして,志望校の決定の仕方について話していただきました。
受験生がよく掛かる落とし穴として,学部・学科選びがあるようです。学科名だけで学べる内容を勝手に推測してしまい,入学してからそのギャップに戸惑う人は多くあり,「情報工学科」と「情報科学科」や,「英語学科」と「英文科」などの違いを例に話していただきました。
このような落とし穴にはまってしまうと,せっかくの大学4年間がつまらないものになってしまうので,しっかり考えて志望校を決定してほしいということでした。
では,このように大学選びを失敗しないためにはどうすれば良いのでしょうか。そこで大学を決定する上で重要なポイントを4点示してもらいました。
(1)本当にそこは自分がしたいことを学べるか
(2)卒業の進路は自分のイメージ通りか
(3)キャンパスの場所を思い違いしていないか
(4)難易度はどのくらいか
この中でも,特に(1),(2)を強く意識して志望大学を決定してほしいと言うことでした。
以上のことを学び,いよいよ実際に生徒それぞれの志望校について考えていきます。
ワークシートが生徒に配られ,自分の好きなこと,将来の夢,趣味,関心があることなどを,思い浮かぶ限り書き出す作業を行います。例として講師の先生の,学生時代の進路決定までの過程を話していただきました。
次に,その中で取捨選択をしていきます。残ったものについて,理由やきっかけ,エピソードなどを書いてみます。このようにしっかりと自分について整理を行った上で,自己実現をできる大学を選んでほしいということでした。 「自分は大学で何を学びたいのか」をいきなり考えてもわかりません。大切なことは「自分」について整理するということです。
講義の中では,ベネッセコーポレーションが運営する受験情報サイト「マナビジョン」の紹介があり,全国にある大学に関する情報が集まっており,志望校を考えるときに役立つと思います。とのことでした。生徒も,サイトのガイドブックを見ながら,興味のある大学を検索してみたり,やりたいことや取得できる資格から探してみたりと,それぞれに有効活用していたようです。
最初に「行きたい大学が分からない」と言っていた生徒もいましたが,講座の最後では関心を持てそうな大学をいくつか見つけることができた様子でした。もう,あと数ヶ月で受験は始まります。受験生という意識をしっかり持ち,希望する進路に就けるよう,積極的に行動を起こしてほしいと思います。