
第4回「統計的問題解決の特別授業」を実施しました
今回は,科学的マネジメントで物事を解決する方法について,慶応義塾大学大学院健康マネジメント研究科教授の渡辺美智子先生に講義をしていただきました。
科学的マネジメントによる物事の解決には,問題解決型の統計を用いることが効果的であるという説明をしていただきました。仮設を立て,それをグラフとして提示することで仮説を証明し,周囲を納得させることができるそうです。実際に2010年FIFAワールドカップのデータから,強いチームの特徴を探り仮設を立てていきました。「パスの成功数が多ければ順位が高い」「トップスピードが速ければゴール数が多い」など,生徒はさまざまな仮説を立て,さらに散布図を描いていきました。2つのデータの相関関係の強さを表す相関係数の求め方も教えていただき,自分たちの立てた仮説を証明していきました。
その後,千葉県統計グラフコンクールに応募するために作成した生徒のポスターを見ていただき,色使いやタイトルのつけ方,文字の大きさ,グラフの中の効果的な数字の使い方など,一人ひとり丁寧に指導していただきました。
今回でこの講座は終了となりましたが,統計的品質管理やデータの統計的処理,活用等,大変専門的な内容を学ぶことができました。ここで学習したことを,2年生の情報実習や3年生の課題研究,今後の学習に生かしてほしいと思います。